拠点長挨拶
高齢者が元気になるモビリティ社会を構築したい。
超高齢化の進む日本において、名古屋大学COIは「人がつながる “移動”イノベーション拠点」として、すべての人が地域差・個人差なくいつまでも社会の現役として活躍できる社会の実現に向けて、高齢者が自らの意思でいつでもどこでも移動できる「高齢者が元気になるモビリティ社会」の構築をビジョンに掲げ、産学官連携での革新的イノベーションを創出すべく研究開発を推進しています。
ビジョン実現のために、①お出かけしたくなるような身体と気持ち ②安心・安全に使える車と運転支援 ③助け合う心が生まれる持続可能な社会 を3つの柱として、バックキャスティングによってチャレンジングな研究開発課題を設定し研究ロードマップを策定しています。
チャレンジングな研究開発課題を克服するために、アンダーワンルーフで大学・企業・行政の関係者が一体となって議論し大学や企業だけでは実現できない研究開発に取り組み、プロトタイピングや実証実験も活用しながら確実に社会実装していきます。更なるスピーディな社会実装に向け、新たな共同研究機関の参画により拠点活動を活性化していきます。
10年後の日本が目指すべき姿をビジョンに掲げ研究開発を推進してきたフェーズ1(最初の3年)を終えフェーズ2の2年目に入った今年度は、ビジョン実現に向けてプロジェクトをさらに強力に推進するために、拠点名を「人がつながる “移動”イノベーション拠点」に変更し、改めて「どう人が変わる、どう社会が変わる」を常に意識し「高齢者が元気になるモビリティ社会」というビジョンをしっかり共有し、産学官それぞれの強みや広範な研究領域を融合して、名古屋大学COIに関わる皆様と「1チーム」となって取り組んでいきたいと思いますので、皆様のご協力・ご支援をいただければ幸いです。
- トヨタ自動車株式会社
- 未来創生センター X-フロンティア部
- 担当部長
- くろやなぎ しげる
- 畔柳 滋
- 2017年 4月